13Jan
前回はオモラテの安宿と村を歩いていたダサネチ族を紹介したとこで終わりました。今回はオモラテで開かれているダサネチ族が集まるマーケット情報とダサネチ族の集落訪問について紹介します☆
タイトルにも書いた通り、信じられない風習を持つダサネチ族とはいったいどんな民族なのか?今回もたくさんの写真で紹介していきます☆
目次
オモラテはデイリーマーケット
土埃と多くの人で賑わうオモラテ。
ここオモラテでもマーケットが開催されます。カイアファールやディメカで「オモラテのマーケットは何曜日に開催されるのか?」と何人かの人に聞いたけど、聞く人によって違う曜日を答える。その中でも日曜日というのが一番有力だったので、日曜日に到着出来るようオモラテにやって来た。
この日は日曜日、村を歩く人にマーケットはやっているか?と聞くとやっているとの事。村は大体歩き終えたので、場所を聞いて早速マーケットに行ってみた。
これがマーケット。・・・あれ、、ドルゼ村やカイファール、ディメカは多くの人で賑わっていたけど全然規模が小さい。
マーケットと言えばマーケットだけど・・・人が少な過ぎる。
なんだよ~、、こんなもんかい。後から聞いた話だとオモラテのマーケットは週に1度ではなく毎日やっているんだって。だから分散して人が少ないのかな。。
マーケット会場に行くよりも、村を適当に散歩していた方がたくさんの民族に会います。なのでオモラテへ行こうと考える人は特に曜日は気にしないで大丈夫です☆
という事で村も歩いたしマーケットも行ったし、写真もそこそこ撮れたしで、もうオモラテには満足。しかし歩いている時にちょこちょこ声を掛けて来たガイドの話が気になっていた。それは川の向こう側にあるダサネチ族の集落へ行くというもの。言い値は確か40ドルとか50ドルだった気がする。高いからもう少し情報を集めようと即答はしなかった。
冷たいコーラを探し求めて
炎天下の中、歩き疲れて汗もダラダラ。喉も乾いていたので冷たいコーラが飲みたかったが、前の記事に書いた通りオモラテは1日に1時間しか電気が来ていないので冷たいコーラがどこにも売っていなかった。まじで地獄。こんなに暑いのに冷たいものが飲めないなんて。。。
でも諦められない。この乾いた喉を生ぬるいコーラでごまかすなんて俺には出来ない!なんとしても俺は冷たいコーラを飲む!!あのシュワシュワ感を!!あの喉越しを絶対に感じてみせる!!妙にテンションが上がった。
そして聞き込み調査の結果、ドイツ人が経営する「ソーラーキオスク」というのがあるらしく、そこで冷たいコーラが手に入るとの事。場所を聞いて探してみた。あった!ソーラーキオスク!!
文字通りソーラー発電している売店で、キンキンに冷えたコーラを買う事が出来た☆ほらね!探せばあるもんだ☆
ここはちょうど川の向こうへ渡る船着き場の近くにある為、ガイド達の溜まり場にもなっていた。レゲエミュージックが大音量で流れ、みなチャット(覚醒植物)を噛んでいる。どうせ帰る為のバスは数日先まで来ないみたいだし、ここでディスカウント交渉をしながらゆっくりさせてもらう事にした。
2時間位ゆっくりしてガイド達と仲良くなったところで、最終的な交渉をしたところ20ドル(400ブル)まで料金を下げてくれた。半分以下にまで下がった。ツアー内容は、ボートで川の向こうに渡り、集落を見学し日が暮れる前に帰って来るというもの。入村料、ボート代、ガイド代すべてが込みである事を確認した上で了承した。
テントがあれば集落に1泊して夜は満天の星空の下でダンスショーが見れるらしいが、テントが無かったので行く事が出来なかった。
ダサネチ族の集落へ
話が決まればすぐに出発だ。さっそく川の向こうへボートで渡る。
川に放置してある4艘の小舟。向こう3つは木を繰り抜いただけ。観光客用は手前にある少し立派なボート。
・・・と確信していたが違った。なんでこっちなの!!漕ぐたびに超揺れる小舟。てかただの木!!
僕のバックにはパソコンやHD、一眼レフなど全ての電子機器が入っている。自分が落ちる分には構わないけど、バックだけは取り返しが付かない事になる!!
まじで超焦った!!本当左右にすごい揺れるんだもん。しかも現地の女の子が1人乗ってるし。(奥で漕いでるのがガイド)
そんな心配をよそになんとか向こう岸に到着。陸へ上がって見るとなーーんにもない平原。川を渡っただけなのに、ここまで変わるとは。
ちなみに2014年11月現在車が通れる橋を建設中だったので、完成すれば川の向こうも大きく変わるのかも。
何も無い平原を15分くらい歩いたところに集落が見えてきた。
玉ねぎのような形をした家から少女が出て来る。
姉妹?友達?を連れて来てリアル過ぎる動物の毛皮を身に付け「写真撮って~!」とおねだりして来た。もちろん有料。笑
可愛らしい子達だったし写真を撮らせてもらった☆
またか!3度目のローカルビール・・・
ガイドに「まー座ろう」と言われ小屋の前に座る。
すると村長みたいな人が例のアレを持って来た・・・。そう、ドルゼ族やバンナ族にも飲まされた「ローカルビール」と呼ばれるもの。
ビールと言ってもアルコールは無くてチーズが腐ったような味のするとにかくまずいアレ!
「まずは俺が飲む」っとガイドが飲む。いやいや・・まずはとかじゃなくて・・俺いらないよ?いらないからね!
・・・・。
やっぱり飲むしかなかった。それが歓迎のしるしなんだ、飲むのが礼儀だ。
すると今度は違う家族がオカワリを持って来たw
各家庭で作っているみたいで「ようこそ!」みたいな感じでこれを出して来るのだ。見てこの色。
ガイドはなかなか気が利く奴で飲むとこを丁寧に写真に収めてくれていた。
僕が飲んでいる時の子供達の表情・・・笑
「どうなの?!外国人が飲んでも美味しいの?!」みたいな興味があるんですかね。
味の方は・・・答えるまでもありません。
僕のこの表情。笑
そしてまた違う家族。「いらっしゃい!うちのも飲んで!!」みたいな感じで飲まされる。
笑顔になりきれてない・・笑
基本的に何でも大丈夫な僕だけど、このローカルビールとモンゴルやチベットで出て来る塩ミルクティーは苦手。もう勘弁してください。
でも、飲んだお陰で?歓迎してもらったようで子供達が寄って来る寄って来る!!
そのあとは子供達と遊んだり、真っ暗な小屋の中を見学させてもらったりしながらのんびりと過ごした。
子供達のゾンビごっこ
子供達はやっぱり子供だった。笑
さっきまで写真を撮ろうとすると「マネー!」なんて言っていたのが、遊んでいる間にもうお金の事は忘れてる。笑
なんの影響なのか・・皆ゾンビの真似をするんだよね。笑
それがまた可愛いくて☆
こう言ったらアレだけど・・・ちょっとリアルさもあるよね・・笑
フラッシュを焚いた時の右から2番目の子なんてなかなかの演技力だよコレ!
このゾンビごっこがすごい楽しかった。笑
おかげで服が超汚れたよ!
厳しい環境。
そん中、こんな場面があった。
隣に座っていた10歳位の女の子。何をしてしまったのか分からないけど、突然母親が来てひどく怒られている。その怒りは収まらない。今にも泣き出しそうな女の子。
母親は近くに落ちていた木の枝を拾った。
上半身裸だった女の子の背中を思い切りその枝で叩いた。
「バチン!!!!」「バチン!!!!」「バチン!!!!」
あまりの痛さに泣き叫びながらのたうちまわる女の子。
背中は流血し、その1発1発がひどいミミズ腫れになっている。
僕の真横でさっきまで笑っていた女の子。
木の枝だよ・・・あんなに打たれたらどんなに痛いか・・僕だってのたうちまわるに決まってる。それでも近くにいた大人は誰も止めない。多分これがこの民族の躾なんだろう。僕も止める事が出来なかった・・。
あんな躾、どんな理由があろうと100%支持出来ない。そう言ったところで何が出来る訳でもない。この感覚はアフリカに来て何度目だろうか・・・。
女性器切除(女子割礼)という恐ろしい風習
タイトルにも書いた通りダサネチ族には恐ろしい風習がある。それが女性器切除(女子割礼)。
詳しくはWikipediaより一部抜粋する。
女性器切除あるいは女子割礼とは、主にアフリカを中心に行われる風習であり、女性器の一部を切除あるい切開する行為のことであり成人儀礼のひとつ。女性器切除とはこの風習に対して虐待であると批判する人々が使う呼称であり、一方で批判の文脈とは独立に、男性器の包皮切除を行う男子割礼と同等の儀礼であると考える文脈では女子割礼の語が主に使われる。
赤道沿いの広い地域のアフリカで行われてきた。現在ではアフリカの28カ国で、主に生後1週間から初潮前の少女に行われる。アフリカの人口増加に伴い、以前より多くの少女達が性器切除を施されている。
【目的】
- 大人の女性への通過儀礼。
- 結婚の条件とされている。
- 結婚まで純潔・処女性を保てると信じられている。
- 女性の外性器を取り去り性感を失わせることで、女性の性欲をコントロールできると信じられている。
- ソマリアでは、「女性は二本の足の間に悪い物をつけて生まれた」と言われており、陰部封鎖させる。
【手術方法】
- 一般に土地の伝統的助産婦によって、剃刀やナイフ、鋭い石などが使われ、母親や親族の女性に押さえ付けられて行われる。
- 不衛生な状況下でたいていは麻酔や鎮痛剤無しで行われることが多い。
- 止血に泥や灰などが用いられることもある。
以上Wikipediaより
上記の説明を見てゾッとしたと思う。でもこれが現実。信じられないけど・・・これが現実。同じ地球に住む同じ人間の間で行われている現実。本当に世界は広い、知らない事ばかり。驚く事ばかり・・・
ガイド達と飲みに行ったら全部奢ってくれた!!
という事でダサネチ族の集落を訪問後、ガイドに誘われて食事がてら飲みに行く事になった。昼間にソーラーキオスクで溜まっていた他の奴らも何人か集まった。さすがガイド、村の事は詳しくて発電機を置いてビールを冷やしているレストランに連れて行ってくれた。
これまさかボッタクリBARじゃないよね?!と思いビールの値段を確認したり、トュブスを注文する時もしっかり値段を確認した。
1人は酒を飲まないので結局1人3本ずつ飲んでめっちゃいい気分☆
けど宿に帰るまで何か心配だった。突然襲われないか?とか。そして突然「次の予定があるから」と席を立った。
俺「え?お金いくら?」
ガイド「お金はいらないよ。お金全然ないんだろ?」
いやいや怪し過ぎる!今日知り合ったばかりの僕にトュブスとビール3本も奢ってくれる訳が無い!
さらに宿まで送って行くと言って宿の目の前まで着いて来た。
やっぱ襲われるパターンか?
結局普通に送ってもらっただけで、何も無かった。深夜部屋に来るパターンか?!とか心配したけどそれも無かった。
ただのいいやつらだった。
昼間に散々金がないからまけてくれてとツアー代を値切っていたからか?細かくビール代とかを気にしていたからか?
いずれにしても相当貧乏な日本人だと思われたみたい。笑
というのもココ、バスで来る奴なんてほとんどいないみたいで、みんなツアーとかランドクルーザーを借りて来るみたい。だから1人でバスで来たって言った時点で金の無い奴だと思われたのかもね。
翌日、お礼を言いにソーラーキオスクに行ったら今度は昼飯まで奢ってくれたからね!!
なんて親切なエチオピア人達!彼らのお陰でオモラテの印象はとても良くなりました☆
【2014年11月15日から11月16日の費用】
1ブル=5.5円
11/15
オムレツ、パン、コーヒー 56
水1.5ℓ 15
コーラ 15
ISUZU(カイアファール→ディメカ) 120
バス(ディメカ→オモラテ) 500
ナショナルホテル 100
トュブス、インジェラ、コーラ3本 85
ロウソク 10
合計901=4946円
11/16
ナショナルホテル 100
コーラ 15
ビール 20
トュブス、インジェラ、アンバウォーター 60
コーラ 10
水2ℓ 20
ダサネチビレッジ 20$=400
合計625=3431円
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