12Jan
続くエチオピア南部の少数民族巡り。アルバミンチのドルゼ族、カイアファールのバンナ族、ツェマイ族に続いて、次はオモラテのダサネチ族。
オモラテに向かう途中、「ディメカ」という小さな村に集まる「ハマル族」にも会う事が出来たのでこちらも紹介したいと思います!
目次
カイアファールからディメカへ
3泊したカイアファール。マーケットも見たし牛飛びの儀式、鞭打ちの儀式も見たし大満足だった。
この日は土曜日。土曜日と言えば「ジンカ」で行われるマーケットに「ムルシ族」が集まるんだけど、少し前に民族抗争による殺人があったらしく現在ジンカのマーケットにムルシ族は来ていないという噂があった。
その為、僕は逆方向の南に向かい、南の果てにある「オモラテ」を目指す事にした。オモラテ行きのバスが来る時間は聞く人によって違う。何人かに聞いた結果、僕が出した答えは「朝7時頃から宿の前で待機!」だった。ちょうど宿の目の前は村で唯一のメインロードで南方面に向かうバスが必ず停車する場所だったからだ。
コーヒーを飲みながら待機開始。「コンソ」方面へ向かうバスはちょこちょこ来るがオモラテ方面は来ない。オモラテまで行く途中にある「ディメカ」という村まで行くバスが来たので乗ろうとするが、超満員で1人として乗れないと言われ断られた。
時間はすでに10時を超えた。ある人は言う「今日は多分もうバス来ないよ」・・・この南部地域は公共交通機関をあてにしない方が良い。来たり来なかったり、来ても乗れなかったり。だからみな人数を集めてツアーに参加したり、車を借りてドライバーを雇い南部へ来るのだ。
しかしここで諦める訳にはいかない。公共交通機関の次に庶民の足になっている「ISUZU(イスズ)」という方法がある。イスズとは文字通りmade in Japanのイスズ製のトラックの事である。南部地域では家畜や資材の運搬に使われているトラックは100%近くイスズ。その為、このイスズをヒッチハイクして乗せてもらうというのが庶民の足になっている。
しかし外国人観光客を乗せているのが警察にバレると罰金があるそうでなかなか乗せてくれないという噂も聞いていた。が、やるしかない。通ったイスズに手当たりしだい聞いてみるがやはりなかなか乗せてくれなかった。
昼過ぎ頃になってようやく「ディメカ」までなら乗せてやるというイスズを捕まえた!!120ブル(660円)という距離で考えたら信じられない高額な値段を言って来たけど仕方がない。ディスカウントには一切応じてくれなかった。
このトラックに乗ってディメカまで約1時間ほど走った。
ディメカと言えば「ハマル族」が集まるマーケットが開かれるのがちょうど土曜日!という事でせっかくなのでディメカのマーケットにも寄ってみる事にした。それを運転手に伝えてはいたものの「ポリスがどうとか」って事で道端で降ろされる。
ハマル族が集まるディメカの土曜マーケット
その道端から歩いて5分程のところでマーケットは開催されていた。
このブログを読んでくれている人ならもう分かったかもしれないけど、「ハマル族」は前回の記事で紹介している「バンナ族」と見た目が全く一緒。
男性はスカートのような布に枕を持ち、女性はクルクルヘルメットスタイル。そして男女ともに派手なビーズの装飾。
なのでハマル族のみが集まるここディメカのマーケットにはあまり関心が無かった。
売られているものとかもほとんど一緒だしね。
前回のバンナ族の成人式で大量に民族写真も撮ったし、ここではかる~く散歩程度。
「写真撮って~!」って言って来るハマル族もいたけどお断りしました☆
ディメカからオモラテへ
1時間程マーケットを散歩したところで最終目的地「オモラテ」へ向かうバスを探すため聞き込み開始。しかし皆「バスは来ない」と言う。メインロードに行ってもオモラテ方面に向かうイスズは全く通らなかった。
それでもオモラテに行きたかったので、道端に鞄を降ろして気長にヒッチハイク開始。暇な現地人もヒッチハイクを手伝ってくれたが2時間程頑張っても車は捕まらない。
するとこの仲良くなった現地人がどうしても行きたいなら誰かに交渉して車で連れてってもらうしか無いと言って来る。でもその場合1000ブル(5500円)以上は最低でも必要との事。それなら今日は行くのを諦めると伝える。
そんな話をしている時、、なんと!オモラテ行きのバスが来た!!現地人が無理矢理そのバスを止めてくれたが、超満員でまたしても断られる。仲良くなった現地人は出発してしまいそうなバスを無理矢理に食い止めて「500ブル(2750円)なら払えるか?払えるなら運転手にそれで交渉してやる!これで行かないと本当に行けなくなるぞ!」っと催促してくる。
今にも出発しそうなバス。これを逃したらオモラテには多分行けないだろうという不安。でも500ブルは高い。けど車を貸し切るよりかは安い・・・あーーーどーしよーー!!って頭がフル回転!!
オモラテのこの旅で最悪だった安宿
頭をフル回転させた結果、僕は金でものを言わせました・・・。ディメカからオモラテまでは2時間40分ほどの道程。それで500ブル(2750円)・・・高過ぎて絶句するような金額。恐らくあの現地人はこの金額の半分以上はポケットに入れたんだろうな・・・。
でも割り切った。車を借りてドライバーを雇えばもっと高額。安くて時間も自由に使える方法を選んだんだからコレくらいの出費は仕方がない。たった3000円位であとあと後悔したくない!と。
そうして着いたのがオモラテのナショナルホテル。オモラテには数軒しか宿がないが一番ここがマシそうだった。
ファンなし、蚊帳あり、共同トイレ&シャワーで100ブル(550円)。
トイレは凄まじく汚く、シャワーは雨水を貯めたドラム缶に蛇口が着いているだけのタイプ。
まー値段相応なのかもしれないけど、今回の旅で最悪の安宿だった。いや、どちらかと言えば宿が悪いのではなくてオモラテの気候やインフラによるものが原因かもしれない。
まずオモラテはとにかく暑い!!スーダンを超えるんじゃないか?というくらい暑かった。それなのに部屋は土で塗り固めた壁。土で塗り固めた壁と言うのは熱がめちゃくちゃ籠るのだ。それでいてファンもない。そしてダニとかウヨウヨいそうな不衛生なシーツ!さらに!電気が来るのは夜21時~22時までのたった1時間!
穴だらけの網戸は意味が無いので窓を閉め切る。暗闇にすると南京虫やダニが出てくるんじゃないか?と思いロウソクに日を灯す。さすがにこれでは暑くて暑くて眠れない!充電は切れて暇つぶしも出来ない長~い長~い夜!本当最悪だった。
着いた初日はもう暗かったので街を見て歩く時間はなく、翌日に村を見て回った。この宿にもう泊まりたくない!村も見て回れたし夕方に村を脱出しよう!そう思ってバスを探すが、昨日ここまで乗って来たバスは今日の早朝に出てしまったので次は数日先までないとの事・・・。どうなってるんだこの村は~~!!!
仕方なくこの宿に2泊もする事に。そして3日目にヒッチハイクで戻る事にした。
オモラテに暮らすダサネチ族とは
オモラテにはオモ川という川が流れていた。
村は一切舗装された道がなく、土埃がひどい。
しかしそれなりに人は多く活気もあった。
器用に頭の上に荷物を乗せて運ぶ女性達。
昼は少し歩いただけで汗でびっしょりになる暑さだった。
バンナ族やハマル族のように枕を持っていたり、格好も似ているけど彼らはダサネチ族らしい。
正直男性の違いは良く分からなかった。
しかし女性は違う。あのクルクルヘルメットスタイルは1人もいなかった。
これがダサネチ族の女性の格好。長い布を腰から下に巻き付けて、上半身は基本丸出し。
丸出し・・・女性なのに丸出し・・・これはポイント高いですね。
この村でも全体を写すような撮影には誰も文句は言ってこなかったけど、ズームしていたり正面からの写真を撮るにはお金がかかる。
ここまで来たからには可愛いお姉さんの丸出し写真をゲットしたい!!よし!頑張るぞ!!
おっぱい丸出しのダサネチ族の女性
ほらほら、早速いましたぜ・・若そうなお姉さん!!
こっちにも!みんな黒くて年齢不詳だけど、なんとなく若そう!
わ~!こっちの子は絶対若い!これに決まり!!
「あの~、写真を5ブル(27円)で撮らせてもらえませんか?!」
・・・
「あの~?!」
・・・
・・・
シカトされた。。。なにこの敗北感。。
ナンパと一緒ですね。シカトされた時の心に負った傷の深さ。
女性は確かに若かった。けど、まったくエロスは感じなかった。エーゲ海のヌーディストビーチに行った時と一緒。でもエロスとかそういう問題じゃなくて、俺はダサネチ族の日常の姿という意味で正面からの写真が欲しいの!めげずに頑張ろう!
するとなんと!1人の女性が声を掛けて来てくれた!ラッキー☆
その女性は多分こう言った。
「あんた、若い子のケツばっか追ってないで私を撮りなさいよ」(美川憲一風)
ばーちゃんかよ~・・・おっぱいクタクタやんけ~。。。
けどここで断ったら俺は変態扱いされるかも!?仕方ない、撮ろう。
「オーテンキュー!!ファイブブルオーケー?!テンキュテンキュー!!」
俺、出来る子だな。
さて、次!次は若い子ゲットするぞ~!!オ~ウ!!!
いました~!!若い子!!ってなんか若過ぎたかも笑。
けどこの子たちは快く1人5ブルで撮影に応じてくれました☆
そして次も☆今度は20歳くらいなのかな?美人かどうかは別として若い子とそのお母さんまでゲットしちゃいました☆お母さんはしっかり隠してるけどね。笑
そして最後は5人組!!これは大きな収穫です☆
でもやっぱ女性は肌の露出を控えた方が美しく見えますね。イスラム教のスッポリ肌を隠すスタイルの方が、なぜか美しく、魅力的に見える。これは僕だけでなくて、そう話すバックパッカーは多かった。
隠す事でその中を見たい!という欲求が生まれ、その欲求こそが魅力へと直結するんでしょうね。 あー、人間て難しいね。
という事で今回はここまで☆次回はオモラテのマーケットの様子と、川の向こうにあるダサネチ族の集落の様子を紹介します!次もお楽しみに☆
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