4Nov
ジブチ観光の最大の見所であるアッサル湖、アッベ湖、マウチャ島へのツアー参加を諦め、ジブチシティー滞在4日目にバスでエチオピアのディレダワを目指す事となった。
バスの出発時刻は20時30分。ソマリランドからジブチ国境に向かうランドクルーザーに次いで人生で2番目に過酷な移動になる事をこの時はまだ知らない。
目次
ゲリレ国境で野宿
予定時刻通り20時30分前にチケットオフィス前に到着。
すると目の前にバスが停まっていて「おまえの席はここだ」と指定されたのでその席に座って待つ事に。
21時を経過し21時30分頃にようやくみんなが席に着いていい加減発車するかのように思われた。
その時、誰かの叫び声と共に一斉に乗客がバスを降り始めた。
え?どゆこと・・・。だまって見ていると、どうやら後ろに停まっているバスに乗り換えろとの事。
結果、1番乗りで窓側の席を確保したにも関わらず最悪な席になってしまった・・・。
そうしてバスは22時頃にようやく出発した。
この時から何か嫌な予感がしていた。これから出発すれば国境に着くのは間違いなく深夜。2つの疑問が頭を離れなかった。
まず深夜に国境が開いているのか?
そして国境でバスを乗り換えるらしいが、エチオピアは夜行バスの運行が禁止されているはずだ。深夜にバスは乗れるのか?
ゲリレ国境までの道路はしっかり舗装されていて乗り心地も悪くない。さすがジブチだ。
Googlemapを眺めていると、思っていたより早く国境に到着しそうだ。
そんな時、国境まであと数キロという場所で突然バスは停まった。時刻は24時30分。
皆バスから降り始める。ん?休憩か?と思ったが少しだけ英語が話せる後ろのおばちゃんが僕に言った。
「everyone, sleep, here, are you ok?」
は。。。やっぱりだ。嫌な予感は的中した。この時間国境が閉まっているから朝の5時までここで寝るのだそうだ。
だから!なんで国境が開いている時間に到着するようにバスを運行しないんだ!
ソマリランドからジブチに向かう時と全く一緒だった。
これが日本だったらものすげー文句言いまくるんだろうけど、ここでは全くの無力。
文句1つ言う事の出来ない自分の無力さをただただ痛感するしかなかった。
カーテンが閉まっていて外が見えなかったが、バスを降りて愕然とした。
なんと皆さん砂利の上にクッションを敷いて早々に寝ているのである。
いやいや、まじか。野宿か。
それならそれで先に知っておきたかった。なぜなら外は寒く少しだが蚊もいる。
クッションも無ければブランケットも天井に積まれた鞄の中。
ドライバー云く鞄は降ろせないの一点張り。なら車内で寝かせてくれと頼むが、それもダメらしい。意味が分からない。
結局親切なおばちゃんのクッションをシェアして、上着を借りてここで寝る事になった。
まさかジブチの最後の夜に、砂利の上でおばちゃんと添い寝をする事になろうとは。夢にも思わんかった。
こんな時、星を見ながら何を考えると思う?
それはもうね、1つしかないですよ。
「あ~日本に帰りたい」って。笑
なんでこんなに旅が好きなのか?自分でも分からない。
正直バックパッカーって楽しい事より辛い事、辛抱しなければならない事の方が何倍も多い。
だけど、日本で生活していたら絶対に経験出来ないような体験をした時「あ~旅っていいな」と思ってしまう。
登山とかと一緒かもしれない、山頂に到着した時のあのなんとも言えない達成感、充実感を得る為に辛い思いをして山に登る。
そういう経験を積んで積んで行く事で人として男としての磨きがかかっていくのだと思う。そう思うから旅が好きなのかな。
だけどこんな夜は思ってしまうのです、日本に帰りたいって。笑
ゲリレからディレダワへ。
翌朝、予定通り5時頃にバスは出発した。
明るくなってようやく写真が撮れたが、ジブチ側はこんな感じでしっかり舗装されているので楽だった。
そして国境に到着し、ジブチの出国手続き、エチオピアの再入国手続きを済ます。
無事、エチオピアに入国するとディレダワ行きのバスが停まっていたのでバスに乗って出発を待つ。時刻は朝7時頃。
ジブチフランは綺麗に使い切ったのでエチオピアブルで支払いたいと言うと185ブル(1015円)だった。
しかし荷物代は別で30ブル(165円)との事。はいはい、いつものパターンね。いいよ、払えばいいんでしょ。。
結局バスの中がギュウギュウ詰めになるまで3時間も待たされ朝10時に国境を出発。
バスはこんな感じでこの小さなバスに約50人が乗って移動する。天井には大量の荷物。
結果から言うとディレダワに到着したのは18時30分。8時間30分の移動だったんだけど、これが本当に辛かった。
道はほとんどが舗装されていない道で、バスがボロい為、ケツが15cm以上浮くような事が何度も何度もあった。
めちゃくちゃ暑いので窓を締める訳にもいかず車内は砂埃まみれ。
さらに僕の席はタイヤの真上。縦揺れが一番直撃する席だった。
しかも10kgもある貴重品バックを抱きかかえながらの移動・・・これが人生で2番目に過酷な移動となった。
寝ただけのディレダワの街
ディレダワに到着し、バスターミナルに待機していたトゥクトゥクに「翌朝アディスアベバ行きのバスに乗りたい」と伝えると、「スカイバス」と「セラームバス」のチケットオフィスが並ぶ場所に連れて行ってくれた。(ディレダワ駅の目の前の広場)
セラームバスは翌朝の便はすでに満席だった為、スカイバスで翌朝5時30分出発のバスチケットを購入した。298ブル(1636円)。
バスはチケットオフィス前から出発するとの事だったので、ここから歩いて行ける宿を探す事にした。いつもならWi-Fiにこだわるけど、もうそんな元気は無かった。
近い順に2つのホテルに行ったが満室。3つめの「ナショナルホテル」という180ブル(988円)の宿にチェックインした。
ディレダワはエチオピアでアディスアベバに次ぐ2番目に大きな都市なんだけど、見所は何もない。
長時間、長距離の移動、野宿に身体が疲れたのか、何か風邪のような症状になったのでホテルでビールを飲みすぐに寝た。
そんな訳でディレダワの写真は1枚もない。
アディスアベバに到着
翌朝、予定通り5時30分頃にバスは出発し15時頃に馴染みのあるアディスアベバのマスカルスクエアに到着した。
やっぱり知っている土地というのは楽でいい。宿までのミニバスの乗り方、料金、降りる場所、すべて分かっているので楽チンだ。
が、宿に向かう前に次の目的地「メケレ」のバスチケットを購入した。
メケレへのバスは「セラームバス」しか運行しておらず、このセラームバスのチケットオフィスがマスカルスクエアの目の前にあるのだ。
チケットは2日後まで満席で最短で3日後との事。460ブル(2525円)。
体調がちょっとおかしかったしちょうど良い。ゆっくり休んで体調を整えられる。
前回も宿泊していたバロホテルにチェックインし、翌日はタイトゥーホテルのランチビュッフェに行った。
体調管理の為にも栄養をたくさん取らないとね!
ランチビュッフェはこのクオリティにして70ブル(384円)で食べる事が出来る!ベジタリアンメニューで肉こそ無い物の十分満足できる値段☆
欲張りな僕はビュッフェに来ると全品食べないと気が済まない。1品を少量ずつ盛りお気に入りの一品を探し出す☆
こちらは野菜や炭水化物をメインに☆
そしてこちらは何とインジェラ(雑巾)の盛り合わせ☆インジェラにもこんなに種類があるとは思わなかった。
お!チョコロールケーキがある!と思って取った奥のやつ・・・実はこれもインジェラでした。。
甘いと思ってかぶりついたら酸っぱい。。。この中では特にお気に入りは見付けられず。笑
そして夜はタイトゥーホテルのすぐ隣「KGコーナー」でチキンパスタとトマトクリームスープ☆
残念ながらこれはどちらもあまり美味しく無かった。生ビールと合わせて125ブル(686円)。
栄養を取ってすっかり体調も良くなった翌日はちょっと節約してインジェラに戻りました。
バロホテルのすぐ隣のレストランにてTEGABINOを。辛口のシチューのようなものが土鍋でアッツアツの状態で出て来ます。
これにインジェラを付けて食べます☆ナプキンのような三角形に折られたものがインジェラですね笑
これ、安いのに美味しいです!30ブル(165円)。
あとは少し歩いたところにあるちょっとお洒落なカフェに行ってマキアートを飲みながら本を読んだりしてのんびり過ごしました☆
アディスアベバは嫌いという人が多いんだけど、僕は2週間近く滞在しているせいか色々と勝手が分かって来てなんか好きになっちゃいましたね☆
次回はアディスアベバにある世界一安い博物館?!国立博物館に「ルーシー」を見に行ったのでそれを書きたいと思います!
【10月20日から10月22日の出費】
1ブル=5.5円
10/20
バス(国境→ディレダワ) 185
荷物代 30
ナショナルホテル 180
ビール 12
水1.5ℓ 12
合計 419=2305円
10/21
バス(ディレダワ→アディスアベバ) 298
パスタセット、紅茶 50
バロホテル 200
タイトゥーホテルWi-Fi(400MG) 27
マキアート11
チキンライス、生ビール 77
合計 663=3647円
10/22
バロホテル 200
ランチビュッフェ、ビール 85
タイトゥーホテルWi-Fi(400MG) 27
マキアート 11
紅茶 9
チキンパスタ、トマトクリームスープ、生ビール 125
合計 457=2514円
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