9Jan
バンナ族やツェマイ族の集まるカイアファールのマーケットが終わり、次に行ったのはバンナ族の成人式!バンナ族の成人式は月に1度~2度行われているらしいが、事前にいつ行われるかは決まっていない。その為これを見れるか見れないかは完全に運次第となる。
事前に行った人のブログなどを見た事があったので「絶対に行きたいなー!」と思ってはいたんだけど、まさか本当に見れる事になるとは思わなかった。
バンナ族の格好を見ただけでもビックリしていたのに、この儀式はその何十倍もビックリな内容!とにかく凄い!!凄過ぎて写真たくさん撮り過ぎて、その全てを説明するのに1記事では足りず2部構成となってしまいました。
今回はその1部目をどうぞ~☆
目次
自称ガイドとの出会い
カイアファールの木曜マーケットが終わり、泊まっていたSami Pensionへと戻った。ビールを飲みながら今後の民族巡りの計画を立てていると、同じくビールを飲んでいる3人組が話しかけて来たので一緒に飲む事に。
この出会いこそがバンナ族の成人式に行けるきっかけとなった。彼ら云く”急遽明日バンナ族の成人式が行われる事になったらしい”との事。マーケットで何人かに聞いた時はしばらくその予定は無いと言っていたのに”こんな急に決まる事があるのか?!”っと最初は彼らの話を疑った。
バンナ族の成人式と言えば「牛飛びの儀式(ブルジャンピング)」や「鞭打ちの儀式(ウィッピング)」が有名で、バンナ族と全く見分けのつかない格好をしている「ハマル族」の成人式と内容は同じ。
そこまでは事前の情報収集で知っていたので「その成人式でブルジャンピングやウィッピングもやるのか?」と聞いて見ると間違いなくやるとの事。しかも急に決まった事だから、スケジュールが決まっているツアー客は来ないので観光客は他にいないとの事。
確かに、ここカイアファールにいる欧米人はみなランドクルーザーに乗ったツアー客で、僕のような単独で来ている観光客は他にいなかった。日本人にもアディスアベバを出てから1人も会っていない。
僕がこの話を怪しんで聞いていると、ガイドを呼んでやるとの事で誰かに電話をして自称ガイドの男が来た。男の話では成人式が行われるのは車で1時間ほど走った場所だが、1人では高額になるのでバイクをレンタルして2人乗りで現地まで案内してくれるとの事。
時間は14時~日没までだけど、午前中に連れて行きたいとこがあるから午前10時に待ち合わせで、ガイド料、入村料、バイクレンタル料、ガソリン代、写真撮影代すべて込みで1400ブル(7700円)との事。
これが高いのか安いのか分からないけど、ディスカウントには応じてくれなかったので、これに決めるしかない。絶対に見ておきたかったしね!自称ガイドはSami Pensionの隣の旅行会社に所属しているようで、オフィスに行って会社名の入ったレシートまでもらったので少し安心する事が出来た。
エチオピアのニューヨーク?!
翌日午前10時、約束通りガイドの男が迎えに来た。彼は「シンゴ」と名乗っていた。バイクで移動するかと思えば、初めに見せたいのはすぐ近くだからと言う事で歩いて移動。
昨日のマーケット開催日は多くの人で賑わっていた坂道だけど、マーケットの開催されていない日は村全体でほとんど人を見かけない。
20~30分ほど歩いて着いたのがここ。何に見えます?これ?
ヒントは大都市・・・・
これ、地元では「ニューヨーク」と呼ばれているそうです。笑
地球の歩き方にコンソにあるニューヨークは載っていたけど、ここカイアファールにもある事は知らなかった。高層ビルが建ち並んでいるように見えるからそう呼ばれているんだって。。。
これだけ見て、次に連れてかれたのは宿の目の前のNASA HOTEL。初日に泊まったホテルだ。ここで12時半までランチ休憩だって・・・。ニューヨークを見る為だけに10時集合だったみたい。別にそれは見なくていいからもっと安くして欲しかった。。。
バンナ族の成人式へ
ランチを済ませ、ようやくバイクで出発。舗装されていない道やぬかるんだ道を猛スピードで走ってく。すげー恐怖だった。この恐怖が1時間半も続くなんてね。こけなかったのが奇跡。
バイクはどんどん森の中を進んで行く。ガイドもこの日どこで成人式が行われるのか知らないようで、森に住むバンナ族の人に会うたびに場所を聞いていた。
そして予定通り14時頃、森の奥深くに少し賑やかな場所を見付けそこにバイクを止めた。
ガイドは「ボスと話を付けてくるから、それまでは絶対に写真を撮ったりしないように」と言い残してどこかへ消えた。
取り残されたのはこんな場所。・・・不安過ぎる。まじで。観光客なんて来るとこじゃないでしょココ?!みたいな場所。
周りを見渡せば見渡すほど、俺ここにいていいのか?と思わせられる。
20分くらい放置プレイをくらったあとにガイドが戻って来て「OK、話は付いたから写真を撮っても大丈夫だ」との事。
恐る恐る遠くから写真を撮り始める。まずは子供から。
大人はカメラを向けても大丈夫なのか?と気にしながら徐々に距離感を縮めていく。
女の人が炭火で何かを作っていたんだけど、これがさらに距離を縮める良い材料となった。あれは何かと聞いてみると「ローカルビール」との事。ドルゼ村で飲んだあのクソ不味いやつだ・・・。
どうやら儀式の前に、これをみんなで回し飲みするみたい。
そしてついに俺の横に座っていたおばちゃんにもローカルビールが回って来た。
・・・まさかその次、俺じゃないよな?
俺じゃないよな?
知らんぷりしてていんだよな?
だってさ、よりによってこのおばちゃんの次だぜ??
あの不味いローカルビールを飲むのも嫌だけど・・それ以上にこのおばちゃんのとの間接キッス♡が嫌だ・・顔面に赤土が塗られてるし・・・。
けどおばちゃん、そんな俺の気持ちも知らずに「飲めや」的な無言の圧力で俺に渡してきた。
しかもご丁寧に落ちている「枝」でかき混ぜてくれた。汗
これ、断ったら部外者扱いされるんだろうな。。
飲んだら家族みたいに扱ってくれるんかな。。
そんな事を考えたのかどうかは覚えてないけど、とにかくもう、飲むしかなかった。
続いて隣のおじちゃんが砂チップスみたいのを「食えや」と言ってくる。笑顔だけど血管浮きまくりでコエーぜ・・
でも!それ完全に砂だし!
まじでまじでまじで食いたくなかったけど、食わなきゃ仲間外れにされる・・。多分ね。
なんかこれ小学生のいじめに似てない?汗
砂チップスも食べたし、何度も何度も「飲めや」って言われてローカルビールもたくさん飲んだ。
だからさ、そろそろ写真の方を撮らせて頂いても・・よろしいでしょうか。
ブルジャンピングとウィッピングは夕方から始まるみたいで、それまでの2時間ちょっとはとにかく自由に盛り上がるみたい!でなんかちょうど周りが賑やかになって来たとこなんだよね。
歌を歌ったり、飛び跳ねたり踊ったりして、全身に付けた鈴が鳴り響く。
始めは少人数だったけど、いろんなとこからどんどん人が集まってきてどんどん盛大になっていく!
このお姉ちゃんなんて乳首丸出しだからね!!笑
だから、乳首!
こんな感じで始めは少し距離を置いて写真を撮ってたけど、ローカルビールのお陰で?その距離は徐々に縮まっていった。
お金を払って撮らせてもらうのと違って、自然な笑顔も撮れるしね☆ただ、勢いに圧倒されて写真ブレブレのばかりだったけど。笑
で、ここでも1回1回撮った写真を相手に見せてあげるという行為が大当たり!
次から次へと「次は私の写真撮って~!」と寄ってくる☆
それがもう紹介しきれない位、みーんな集まって来たので、一部だけここで紹介します☆
前髪がお茶目な兄弟と、そのお母ちゃん?
(左)ノリノリのおばちゃんと(右)こりゃまた髪型がお茶目な子供たち
(左)終止けわしい顔したおじちゃんと(右)赤土を塗り込んだクルクルヘアーのおばちゃん
こちらも赤土クルクルヘアーのおばちゃん☆
そして赤ちゃんを抱っこしたおばちゃん☆
赤ちゃんを抱っこして撮りたがるおばちゃん達。と(後)なぜか幽霊役に徹する謎のおばちゃん。
マーケットと違ってお金の話は一切なしで写真が撮れるってのが最高☆
しかも向こうから積極的に写真を撮られに来るなんて、マーケットではありえない事だからね☆
で、その距離はさらに縮まり、手を引っ張られて集団の中へ。笑
も~すげー熱気と盛り上がり!!そして、楽し過ぎる!!!
2016年1月17日動画追加しました↓
けどこれはまだ序章に過ぎず、本番はこれから。
長くなってしまうのでここら辺で区切らせてもらって、続きは次回で書きます!!
次回いよいよ牛飛びの儀式(ブルジャンピング)と鞭打ちの儀式(ウィッピング)です!!乞うご期待☆
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