6Oct
前回の記事で、南京虫に刺されてしまった事に少し触れたと思うんですが、現在の日本ではほとんど知られていない虫なので、この記事で詳しく書きたいと思います。
まず、刺された場所はスーダンとエチオピアの国境の街「ガラバート」にある宿。宿の名前は不明で1泊15ポンド(165円)で泊まれる安宿。
刺された日は2014年9月25日。朝、目覚めた時はそれほど痒みも無く、ブツブツの違和感もそれほど感じず。しかし夜になって痒みと、ひどいボツボツが足首、手の甲、二の腕、肩甲骨、腰の辺りに現れ始めた。
目次
南京虫とは??
吸血性の寄生昆虫で正式名称は「トコジラミ」です。英語では [ bed bug ]と呼ばれています。
症状は??
一番ひどかった腰の写真を載せます。
この写真を見るだけでも、腰と肩甲骨周辺に40箇所以上の刺し傷があるのが分かります。
写真では二の腕の刺し傷は目立ちませんが少し赤くなっているのが分かると思います。
今までダニに刺された時に、これと同じように大きな赤い斑点が出来る事がありましたが、同一箇所にこれだけ刺された事は一度も無いので恐らく南京虫かと思います。
足首、手の甲、二の腕に関しては赤い斑点では無く、どちらかと言うと蚊の刺し傷と似ています。なのでこちらはダニなのかもしれません。
色々と調べましたが、刺し傷だけ見て、ダニと南京虫どちらに刺されたかを断定するのは難しそうです。
が、南京虫による痒みは半端ないです。最低1週間は続きます。長ければ1ヶ月。そしてなかなか刺された痕が消えません。黒ずんだ痕がいつまでも残ります。
南京虫ってどんな奴??
すばりこんな奴です。
これは刺された宿ではなくて、他の宿でたまたま見つけてしまったやつです。
「テントウ虫」くらいの大きさでダニと違い肉眼でハッキリと見えます。
僕の人差し指と比べると、その大きさが良く分かると思います。
南京虫の見つけ方は??
南京虫は明るい場所を嫌い、暗い場所で活動する為、明るい室内では活動しません。昼間でも部屋が暗ければ活動するという事です。
明るい時間帯はベットのマットレスの裏、シーツの裏、ベッドの木枠の裏、壁の割れ目など通常見えない場所に潜んでいます。
そして夜間、暗くなると人間の体温と人間が吐く二酸化炭素に反応し活動し始め、吸血します。
ちなみに、1年間吸血出来なくても生き続ける事が出来るそうなので、かなり厄介です。
なので宿、自分のベットを決める前にマットレスを裏返したり、シーツを外してみたりすると事前に発見出来るかもしれません。
上記の写真もシーツを外した時に出て来ました。
そしてもう一つ、その部屋に南京虫がいるかどうかを見分ける簡単なポイントがあります。
それは南京虫の「糞」です。吸血している為、「血糞」と呼ばれる黒い糞を「木」の部分に残す事が多いです。
ベット付近の「木」の部分にあった「血糞」です。 ちょうど「黒ゴマ」位の大きさなのでこれも肉眼でハッキリと見えます。
万が一、南京虫に刺されたら??
僕は痒み止めを塗りましたが、全く効きませんでした。ひたすら我慢するか、医者に行って痒み止めの薬をもらうしかありません。
そして気を付けたいのが、南京虫は衣服や荷物に潜伏する可能性がある事。
バックパックの中や寝袋の中に入り込んでしまったらとても厄介です。想像するだけでも恐ろしいです。
なので荷物を丸ごとひっくり返して細かくチェックした方が良いです。出来れば全部洗濯するのがベストだと思います。
南京虫による被害を防ぐには??
一番は安宿に泊まらない事。安宿に泊まる人はどこの国に行っても安宿に泊まる為、上記に書いたように南京虫を連れて来てしまう可能性が高いのです。
少し良さげな宿では、腕や足に南京虫と思われる刺し傷があると「満室だ」と断られる宿もあると聞きました。
とは言え、僕もそうですが、ほとんどの人は安宿に泊まって旅を少しでも長く続けると思うので、その場合は
ベットにレジャーシートやテーブルクロスなど、ビニール製のものを敷くのがベストかと思います。
その上で、なるべく厚手の服で極力露出を減らして寝る。それしかありません。
暑い都市でエアコン無しの部屋に泊まる場合は、ビニールの上に寝るのは蒸れるし、厚手の服では寝れないし、露出をしないのも不可能に近い・・・そうなるとやはり上に書いた方法で事前に見つける以外、方法は無いかもしれません。
あと、有効かどうかハッキリ分かりませんが、電気を消さずに寝る。僕は刺されてから、シングルルームの場合は電気を消さずに寝るようになりました。
それだけ、南京虫は恐いという事です。
けど深夜に停電があって、気が付くと電気が消えてる事が多いんですが・・・w
以上、南京虫についてのみ書いた記事になりましたが、何か参考になれば幸いです。
特に、南京虫の多いアフリカ大陸を旅される方。
その中でも特に「南京虫の楽園」と呼ばれるエチオピアを旅される方の参考になれば。
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2020年 1月 16日
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