5Oct
まだまだ滞在していたかったカッサラだが、手持ちのドルの関係もあり1泊して次へ向かうバスに乗った。
次に目指すのはエチオピアとの国境。その為にはまず国境の最寄り街「ゲダレフ」へと向かう。
目次
「カッサラ」から「ゲダレフ」、「ゲダレフ」から「ガラバート」へ
宿からミニバスのバスターミナルまで歩き、そこからミニバスでバスターミナルへ。そしてバスターミナルからゲダレフ行きのバスに乗る。
1日に何便も出ているようで予約は不要、32ポンドだった。ゲダレフまでの所要時間は3時間半位。
幹線道路上のバスターミナルで降ろされるが、そこから国境の街「ガラバート」までのミニバスは出ていない。
その為、バスターミナルからミニバスに乗ってゲダレフの中心地にあるミニバスのターミナルへ向かう。
僕は、もたもたしていたせいでミニバスがいなくってしまい、仕方なくトゥクトゥクでミニバスターミナルへ向かった。(25ポンド=275円)
そしてミニバスターミナルから国境の街「ガラバート」へ向かうミニバスに乗った。(20ポンド=220円)
スーダン側の国境の街「ガラバート」
ゲダレフからガラバートまでが意外に時間がかかった。地図で距離を見た限りもっと早く着くと思ったんだけど結局3時間半もかかかり、すでに夕方18時を超えていた。
↓スーダン側の国境の街「ガラバート」
ちょっと嫌な予感はしていたんだけど、案の定。
スーダン側のイミグレーションオフィスへ行くと「国境は18時でクローズだ、明日の朝8時に来い」との事。
やってしまった。。。
これは予想外。今日中にスーダンからエチオピアに抜ける予定でいたので残りのスーダンのお金は13ポンド(143円)しかない。
探せば両替は出来ると思うけど、これ以上ドルを減らしたくない。
って事で幸い水はあったので13ポンドで泊まれる宿を探す事にした。もちろんご飯は朝まで我慢。
結果、一人のおっさんに宿を紹介してもらい値段を聞いたら「15ポンドだ」との事。
残りの13ポンドを手のひらの上に乗せて、これしかないから負けて欲しいと交渉すると、13ポンド(143円)で泊まらせてくれる事になった。
↓その宿の部屋。部屋と言って良いのか分からない・・・もはやキャンプ。
汚いマットレス、汚いシーツ。壁(というかシート?)には得体の知れない虫。さらには蚊も飛んでいる。
外はもう真っ暗だし、使えるお金は0だし・・国境オープンまでの12時間をこの部屋で過ごさねばならないと思うと、もっと早くカッサラを出ておくべきだったと猛烈に後悔した。
蚊よけのスプレーを全身に振り撒き、ただただベットに座ってボーゼンとしていた。
すると同じ部屋のエチオピア人が「飯を食いに行こう」と誘ってくれた。「お金が無いんだ」と言うと「そうか・・・」みたいな顔して行ってしまった。
正直「ならおごってやるよ~!!」みたいの期待してたんだけどね・・・そんな甘くなかった。
したら15分位して「インジェラを買って来たから一緒に食べよう」との事。
おおおーーーー!!!!!!!神だ!!!!まさかエチオピアに入国する前にエチオピア人に奢ってもらえるとは☆
だけど一つ心配なのは「インジェラ」だった。
インジェラとはエチオピアの国民食で、イネ科のテフという植物から出来ている。それを食べた多くのバックパッカーは皆、口を揃えてこう言う。
「見た目はボロ雑巾、味はゲロ」
・・・なんだよそれw見た目が雑巾の国民食って。しかも味がゲロって??w
そのインジェラをまさかエチオピア入国前に食べる事になるとは。
↓クレープのようにも見える生地が「インジェラ」。真ん中は「ワット」と呼ばれる唐辛子で煮込んだシチューのような感じ。
このインジェラは焦げ目もあり焼き色も濃いのであまりボロ雑巾っぽく見えないかもしれないけど、通常は「灰色」をしていてクレーターのようなポツポツした気持ち悪い穴が無数に空いており、いかにもボロ雑巾と言った感じ。
で、味は・・・「酸っぱい」。発酵し過ぎなのかやたら酸っぱい。しかしそれが好まれるとか・・・
おそらく「味はゲロ」というのはこの酸味から来ているんだと思われる。まーゲロという程まずいものではなく、普通に食べれるけどね。
意外なのは真ん中のワットがめちゃめちゃ旨い。かなり辛いんだけどその辛さがたまらない。
このあと徐々に知っていく事になるんだけど、エチオピア料理はほとんどの料理に唐辛子が多量に入っていて辛い。
辛いもの好きとしては嬉しいんだけど、辛いものは本当に辛くて下痢になるので食べ過ぎはヤバい。
腹も満たされ後は寝るだけ。寝る前に洗濯したと思われるシーツが配られたので、それに完全に身を包み寝る事にした。
ベットに潜んでいた怪物
シーツで全身をくるんでいる事もあり、暑くて寝苦しく全く寝付けない。
しかも足首とか腕とか背中とか・・・気のせいかな?とも思うけどなんかチクチクする気がして眠れない。
深夜2時位にようやく眠れた気がするんだけど、宿のすぐ隣にはモスクがあり早朝5時頃にその日の最初の「アザーン」が始まった。
「アザーン」とはイスラム教の礼拝の呼びかけの事。
1日5回ある礼拝の時間の前になると、モスクのミナレット(塔)に装着された拡声器から大音量で「アザーン」が始まるのだ。
「アッラ~~~○◆×▲□■△!!!!!!アッラ~~~○◆×▲□■△!!!!!!アッラ~~~○◆×▲□■△!!!!!!」
っとそのモスクによっても音量は違うんだけど、ここのは超うるさい!!!
結局そこからはもう眠れず、ひたすら朝が来るのを待った。
朝起きてみるとやっぱり、足や腕に多数の刺された痕。その数、痒さから蚊ではくダニだと思われる。
この時は気付かなかったんだけど、夜になって腰の辺りが言葉に出来ない異常な痒さに襲われた。
鏡で腰を見てみると・・・半端ない虫さされの痕。今までダニには何度も刺されたけど、その数、その痒さは今まで経験した事が無い。
おそらくこれは、ベットに棲む怪物「南京虫」だと思われる。これに関しては詳しく次の記事で書きます。
エチオピア側の国境の街「メテマ」
朝起きて8時にイミグレーションに向かうとまだ開いていない。
その辺でチャイでも飲んで待ってろと言われた。
けど金は無い。あーどーしよーまーじーでーひーまー・・と思っていたら一人の兄ちゃんがチャイを奢るよっとイミグレーションのすぐそばの露店でチャイを奢ってくれた。
どうやら彼はエチオピア人らしく、国境通過するまで案内してあげるよとの事。おーー、またしても親切なエチオピア人。
チャイを飲み終わると、多分もう開いていると言うので、イミグレーションに向かった。
そこでスーダン側の荷物チェック、そして出国審査を済ませ、ついに念願のエチオピアへ。
国境付近は写真NGなので写真は無いけど、小さな橋が国境になっていてこれを歩いて通過した。
チャイをご馳走してくれた兄ちゃんも着いてくる。
どうやらエチオピア人とスーダン人に関してはこの国境は自由に出入りが出来るらしい。
橋を渡るとすぐにエチオピア側の入国審査。
全ての指の指紋をスキャンされ簡単な質問をいくつかされる。そしてスタンプ。その後はエチオピア側の荷物検査を受けてようやく全ての入出国手続きは完了。
すると、チャイの兄ちゃんが「エチオピアのお金はまだ両替してないだろ?両替してあげるよ」っと。
来た、これか、ここまで案内してくれた理由は。これは絶対悪いレートで両替させて一稼ぎしようというパターンだろうと推測した。
一応レートを聞いてみる。10ドルは幾らだ?と聞くとこの街では両替は50ドルからしか出来ないんだと。
そんな馬鹿な話は無い。完全に怪しい。で、レートは10ドルが160ブルだから50ドルは800ブルとの事。
エチオピアはATMが使えるし最初に滞在する予定の「ゴンダール」の街まで行けるバス代さえあれば十分なので両替は10ドルで良いし、レートにしても事前に調べた公定レートは10ドルで184ブル。あまりにもレートが悪過ぎるので、銀行で両替する!!と言って退散した。
「銀行はまだオープンしてない」だとかいろいろ引き止められたけど、結局イミグレーションのすぐそばの銀行がやっていて、10ドルを180ブルで両替出来た。
「ゴンダール」まで向かうミニバスの乗り場は少し先にあるとの事だったのでトゥクトゥクに乗ってミニバス乗り場へ。(10ポンド=55円)
↓エチオピア側の国境の街「メテマ」
エジプト、スーダンと続いていたイスラム国から久しぶりにキリスト教徒の多い国へ入った。
街ではビールが売られ、女性も男性も服装が自由。女性のTシャツ姿とかしばらく見てないからなんか違和感を覚える。
エチオピアに入った瞬間、なんかみんな自由で陽気だな~という感じ。なんかこれは楽しい感じだぞ☆
「ゴンダール」に向かうミニバスに乗る前に少しメテマの街をフラフラしてみた。
↓なんかすごいシュールな八百屋。ちなみに無人・・・
「ニーハオ!!チャイナッ!!」っと近寄って来る子供達。ここでも写真を撮って見せてあげると喜ばれるのは同じみたい☆
1人の写真を撮るともう大変、次から次へと子供達が集まって来ちゃってこの有様。
「今度は俺ら3人だけで撮って欲しい!!」っと頼まれキメのポーズ。
こいつらもあと何年かしたら闇両替で稼ごうとか考え出すんだろうな・・・・
だって、申し訳ないけどすでに顔が悪そうだもんw
少し歩いて荷物重いし出発する事にした。「ゴンダール」までは荷物込みで100ブル(550円)との事。もう少し安いと思っていた。
事前に誰かのブログで「ゴンダール」までの道は景色が素晴らしいと見た記憶があったので、100ブルなら助手席に座らせてくれ!!っと頼むとOKだった。乗ったのはこのミニバス。荷物は天井に。
「メテマ」から「ゴンダール」へ
少し走るとすぐに田舎っぽくなる小さな「メテマ」の街。
助手席に座ったのは車内から写真が撮りたかったから☆
移動中の風景って本当に素晴らしい事が多いんだけど、キツキツに詰め込まれるミニバスではカメラなど構えられない。
けど助手席なら好きな時に窓を開けられるし写真も撮りやすい。そう思って助手席をゲットした。
フロントガラスにどうしても映り込みが入るけど、それがまたね、車窓っぽくて味がある。
山羊の群れが歩いていたり
牛の群れが歩いていたり・・・
何も無い一直線の道が続いていたり。
なんか楽しいぞ!エチオピア!
なんでかな、この感じ・・・と思っていたら多分「緑」です!!!!
スーダンの車窓はひたすら砂漠だったから、なんかこの「緑」が懐かしくて!!!
あと、標高が高いから風が冷たくてそれがすごい気持ち良い!!そんな感じも久しぶり☆
やっぱり自然と気候って大事だな、って思った。そこに住む人々の性格にも影響するんだろうなって。
他にも、こんな藁で出来た民家がたくさんあったり
可愛い子供達がいたり。
「ゴンダール」に到着するまでの間、いくつもの村に停車するんだけど、みんな助手席の前に来て「チャイナ!!チャイナ!!」って言って来る。
それは全然嫌な感じがするものでは無くて、彼らにとって「チャイナッ!!」ってのは「ハロー!!」と変わらないものなんだと思う。
だからこっちも「ニーハオ!!」に対して笑顔で「ハロー!!」と返してあげる。
でも時々「ノー!!ジャパーン!!」って言うんだけど、多分理解していない様子w
いやーもうね、本当にこの車窓大好き。こんなんがずっと続くんですよ。これは明るいうちに移動できて良かった!!
国境での1泊も意味のあるものだったんだなって、いつものポジティブさも取り戻した☆
この道は是非、明るいうちに、そして助手席を確保する事を猛烈にオススメします☆
あと、スーダンの「ゲダレフ」から国境までの道も素晴らしい景色です!!
砂漠から突然草原に変わって、もうビックリ。ギュウギュウ詰めで写真が撮れずすげー損した気分だった。
その路線もカメラの準備をして乗る事をオススメします☆
てことで、次は南京虫についての記事になるかと思いますw
【2014年9月24日の出費】
1スーダニポンド=11円
コロッケサンドみたいの 1.5
生絞りジュース(グレープフルーツ) 2
バス(カッサラ→ゲダレフ) 32
水1.5ℓ 4
トゥクトゥク 25
ミニバス(ゲダレフ→ガラバート) 20
ホテル 13
合計 97.5=1072円
【2014年9月25日の出費】
1ブル=5.5円
トゥクトゥク 10
ミニバス 100
ホテルマイケル 200
インジェラ on the meat、コーラ 40
インジェラ on the meat、ビール2本 62
合計 412=2266円
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