2Feb
15編にも分割して記事を書いて来たエチオピア南部の少数民族巡り。この記事ではその15編の重要なポイントのみをまとめ、これからエチオピア南部へ民族を見に行こう!という人にとって絶対に見逃す事の出来ない記事となりました!
南部を巡る予定の方、必見です!いくつもいくつもブログを見て情報収集に追われる必要はありません。これだけ見てしっかり予習しておきましょう☆
※この記事は「表」を挿入している為、スマホで閲覧するとレイアウトが崩れて表示されてしまう事があります
目次
エチオピア南部の地図
まずは地図です。Googlemapや旅人御用達の地図アプリmaps.meでさえも、エチオピア南部は地名や道路が載っていない場所があります。それ故ネットで探しても民族巡りに重要な地名や道路が網羅されている地図は見当たりませんでした。
なので常にGPSで現在地を確認しながら移動し、ピンを立てて保存しておいたものを後からGooglemapに編集を加えてオリジナル地図を作りました。
この地図に書かれている地名は民族巡りをする際に最低限覚えておいた方が良い地名です。また、地名の横に書かれた曜日は、民族が集まるマーケット開催日を記載しています。2014年11月現在のものではありますが、開催日は数年間変わっていないようなので当面はこの通りだと思います。時間は乗り合いバスでの所要時間です。
ただし、ジンカやオモラテなど奥地に行けば行く程バスの本数は少なく、始発でないと満員で載れない事も多々あります。オモラテに関しては1日1本とか2日に1本とかそんな感じです。聞く人によって答えが違うので謎です。バスを無理矢理止めて現地の人よりかなり多めのお金を払って乗せてもらったりしました。
また現地人のバスに代わる交通手段が「イスズ」と呼ばれる、その名の通り日本のISUZU製のトラックです。これをヒッチハイクして移動します。が、お金が発生します。現在、外国人を乗せては行けないという決まりがあるらしく、乗せてくれる運転手もいますがバスよりも高額な料金を請求されます。
その他にツアー客がチャーターしているランドクルーザーをヒッチハイクする手もあります。が、これも乗れる席が無かったり、旅行会社の決まりで乗せてはいけなかったりと、なかなか上手くはいきません。
とにかく、各村の移動は個人で行く場合とても大変です。お金も予想以上にかかります。もし、オモラテまで行こうと考えるのであれば、それなりの覚悟が必要です。もし4人とか人数が集まり、お金にも多少余裕があるのなら、車をチャーターし運転手を付けて周るのが楽です。もちろん時間的な余裕と自由を失いますが。
アルバミンチが出発点、コンソが分岐点
地図を見て分かる通り、民族巡りの出発点は「アルバミンチ」です。アディスアベバからバスで行く場合「ジンカ行き」というのもありますがアルバミンチで1泊します。とにかく必ずアルバミンチを経由するのです。
そしてその先「コンソ」が民族巡り方面とモヤレ国境を通りケニアへ陸路で国境を越える人の分岐点となります。コンソからモヤレ国境へ向かうバスは早朝6時の1便のみなので、コンソには必ず宿泊する事になります。
民族巡りの準備
アルバミンチには銀行やWi-Fiが出来る場所があるので、民族巡りへ行く前の最後の準備が出来ます。先にも書いた通り、民族巡りをガッツリしようとすると意外とお金がかかります。しかしATMはこの先コンソとジンカにしかありません。余裕を持って引き出しておきましょう。
そして小額紙幣の準備です。2014年11月現在1ブルの新札は発行していないとの事で1ブル札への両替はどこの銀行に行っても出来ませんでした。5ブルの新札への両替はすぐにやってくれるので、民族の写真をたくさん撮りたい人はここで5ブルの新札をたくさん準備しておいた方が良いです。(※民族の撮影には小額紙幣が必要です)
1ブル札はエチオピアに入国した時から綺麗な物は使わずに取っておくようにしましょう。僕は溜め込み過ぎました↓笑
次にWi-Fiでの情報収集。この先、Wi-Fiが使えるのはジンカにあるインターネットカフェのみです。それ以外は全くWi-Fiが使えません。民族巡りに必要な情報、ケニアに抜ける人はナイロビの宿までの情報をしっかり収集しておきましょう☆
下記リンクより情報収集をどうぞ。
アルバミンチの安宿情報
[browser-shot url=”https://daiki55.com/arbaminch/” width=”200″ height=”150″ alt=”アルバミンチ|泥棒宿に注意!カメラのレンズを盗まれた!” target=”_blank”]アルバミンチ|泥棒宿に注意!カメラのレンズを盗まれた![/browser-shot]
コンソの安宿情報
[browser-shot url=”https://daiki55.com/konso1/” width=”200″ height=”150″ alt=”コンソ|フレアスカートが可愛いコンソ族の木曜マーケットへ!” target=”_blank”]コンソ|フレアスカートが可愛いコンソ族の木曜マーケットへ![/browser-shot]
モヤレの安宿情報
[browser-shot url=”https://daiki55.com/moyale1/” width=”200″ height=”150″ alt=”モヤレ|地球の歩き方から消された街【越えてはいけない国境】” target=”_blank”]モヤレ|地球の歩き方から消された街【越えてはいけない国境】[/browser-shot]
マーケット詳細
次にそれぞれのマーケットにどんな民族が集まり、どれくらいの規模なのかを表にしてみました。マーケットの開催時間に関しては概ね午前11時位~午後4時位までが一番人の多い時間です。
宿泊した場所のみ、ホテル情報も記載してます。いずれも小さな村なので、着いてから人に聞けば誰でも知っています。
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
ドルゼ(dorze) | 月 | ドルゼ族 | 大 |
特徴:エンセーテと呼ばれる偽バナナの木で作った、 象の鼻の形を模した家に住む民族。外見に奇抜さはないが、皆カラフルでお洒落。シーシャを吸うのもこの民族の特徴。 | |||
その他:バスを降りてすぐそばにあるオフィスで、マーケット入場料を支払わなければならない。払わないとずっと付きまとわれる。民族の住居を案内してもらう場合には+α必要。僕はマーケット+住居見学で200ブル支払った。これを払えばマーケット内で自由に撮影出来る。※マーケットにお金がかかったのはここだけ | |||
詳細:https://daiki55.com/dorze1/ | 詳細:https://daiki55.com/dorze2/ | ||
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
コンソ(konso) | 月木 | コンソ族 | 大 |
ホテル:FARO Family Pension S→120ブル トイレ共同、シャワー付き、蚊帳あり ※綺麗でオススメ | |||
特徴:女性はバンダナと2段になっているフレアスカートが特徴。男性は特に特徴なし。規模は大きいが見応えはあまり感じない。 | |||
その他:写真は自由に撮る事が出来た。個別に撮影する場合にはお金を請求されると思うが未確認。 | |||
詳細:https://daiki55.com/konso1/ | |||
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
カイアファール(keyafer) | 木 | バンナ族・ツェマイ族 | 大 |
ホテル:Sami Pension S→200ブル トイレ、シャワー付き、蚊帳あり ※向かいのNASA HOTELよりオススメ | |||
特徴:バンナ族の女性は赤土を髪に塗り込みクルクル頭にしてヘルメットを持っている。獣の革で出来たスカートの後側を地面に擦るくらい長く垂らして履く。男性はおかしな髪型をして短いスカートのようなものを履いている。枕(椅子)を持っているのが特徴。また、どちらもビーズや貝殻を使った装飾が派手。ツェマイ族もビーズや貝殻による装飾は一緒。髪に赤土を塗り込んだり、ヘルメットを持ったりしないのが唯一見分けを付けるポイント。 | |||
その他:一般マーケットとアニマルマーケットの2カ所あるので注意。アニマルマーケットは男性しかいない。写真は自由に撮れる。個別に撮る場合には1人につき3~5ブルの謝礼が必要。また、カイアファール周辺にあるバンナ族の村で成人儀礼(牛飛びの儀式&鞭打ちの儀式)が不定期で行われる。僕は1400ブル(レンタルバイク代、ガイド代、入村料、写真撮影料など全て込み)でこれに参加した。観光客は僕1人で見応えは「超特大」 | |||
詳細:https://daiki55.com/keyafer1/ | 詳細:https://daiki55.com/keyafer2/ | ||
詳細:https://daiki55.com/banna1/ | 詳細:https://daiki55.com/banna2/ | ||
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
アルバ(alduba) | 火 | バンナ族 | 中 |
特徴:カイアファールと同じくバンナ族が集まるマーケット。バンナ族の特徴に関してはカイアファールを参照。 | |||
その他:こちらも一般マーケットとアニマルマーケットの場所が別れている。カイアファールに行ったのならここに立ち寄る必要はない。写真は自由に撮る事が出来た。個別に撮影する場合にはお金を請求される。料金はカイアファールと一緒。 | |||
詳細:https://daiki55.com/jinka1/ | |||
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
ディメカ(dimeka) | 火土 | ハマル族 | 小 |
特徴:ハマル族の特徴はバンナ族と全く一緒。カイアファールを参照。 | |||
その他:バンナ族を見る事が出来たのならここに立ち寄る必要はない。 | |||
詳細:https://daiki55.com/omorate1/ | |||
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
トゥルミ(turmi) | 月木 | ハマル族 | 中 |
ホテル:グリーンホテル S→150ブル トイレ、シャワー共同、蚊帳あり ※コンセントなし、シャワー雨水 | |||
特徴:ハマル族の特徴はバンナ族と全く一緒。カイアファールを参照。 | |||
その他:カイアファールと同じく周辺のハマル族の村で成人儀礼(牛飛びの儀式&鞭打ちの儀式)が不定期で行われる。僕は600ブル(ガイド代、入村料、写真撮影料など全て込み)でこれに参加した。村までは1時間歩く予定だったが、ガイドとヒッチハイクして向かった。見応えはあるが観光客だらけでバンナ族の成人儀礼の方が良かった。内容もバンナ族の方が長い。 | |||
詳細:https://daiki55.com/turmi1/ | 詳細:https://daiki55.com/hamar1/ | ||
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
オモラテ(omorate) | 毎日 | ダサネチ族 | 小 |
ホテル:ナショナルホテル S→100ブル トイレ、シャワー共同、蚊帳あり ※汚いが我慢、シャワー雨水 | |||
特徴::女性は上半身を隠さない。また女性器切除を行う民族でもある。男性はバンナ族・ハマル族に似ていて良く分からない。 | |||
その他:マーケットは毎日行われているが規模は非常に小さい。しかし、街にたくさんの人が歩いているので頼めば写真を撮らせてもらえる。1人5ブルの謝礼が必要。街を歩いているガイドに頼めば、川の向こう側にある集落を案内してくれる。粘りに粘った結果400ブルで交渉成立した。集落訪問の見応え「大」 | |||
詳細:https://daiki55.com/omorate1/ | 詳細:https://daiki55.com/omorate2/ | ||
地名 | 曜日 | 民族 | 規模 |
ジンカ(jinka) | 火土 | ムルシ族・アリ族 | 中 |
ホテル:GOH(ゴー)ホテル S→115ブル トイレ、シャワー共同、蚊帳あり | |||
特徴:ムルシ族の女性は唇に大きなお皿をはめ込み、ペイントや装飾もド派手。男性もペイントなどで装飾している人が多い。ムルシ族は民族巡りの中で一番のインパクトなので絶対に外せない。アリ族は特に特徴なし。 | |||
その他:2014年11月現在、民族間の争いで殺害事件があった為マーケットにムルシ族は来ていない。アリ族のみだと思われる。よって見応え「小」。ムルシ族を見る為には村への訪問が必要。1人で行く場合にはガイドと2人乗りでバイクで行くのが一番安いが、それでも50$~100$位は見ておいた方が良い。ムルシ族の村の見応えは「特大」。ただし撮影に対してとてもシビアで赤ちゃん3ブル、子供5ブル、大人8ブルを請求された。ボロいお札は受け取らないので注意。 | |||
詳細:https://daiki55.com/jinka1/ | 詳細:https://daiki55.com/jinka2/ | ||
詳細:https://daiki55.com/mursi1/ |
まとめ
これらを全て回るのに13日間を要しました。もちろんこれ以外にも民族はいますし(83の民族がいる)、民族が集まるマーケット開催地もあります。ここで紹介したのはあくまでも僕が自分の目で、自分の足で確認したもののみとなっています。
民族巡りにはお金もかかるし時間もかかるので、事前にどこの民族を見に行くかをしっかり決めておいた方が良いです。この記事はその計画の参考資料にしてもらえればと思います。
最後に僕なりに満足度が高かった民族を順位付けして見ました。
ムルシ族→バンナ族・ハマル族→ダサネチ族→ツェマイ族→ドルゼ族→コンソ族→アリ族
やはり外見が奇抜な方が満足度は高いです☆
あとは、本当に運次第ですが、バンナ族とハマル族の成人儀礼(牛飛びの儀式&鞭打ちの儀式)は絶対に見た方が良いです。カイアファールとトゥルミに着いたらいろんな人に聞いて成人儀礼が行われないか情報収集しましょう。英語で「ブルジャンピング」「ウィッピング」と言えば通じます。この事も考えて若干スケジュールに余裕を持たせておいた方が良いでしょう。
もしまた万が一エチオピアに行く事があったら・・いや、もうしばらく絶対に行きたくないけど、万が一・・万が一あったら、ボディ族とオモ族を見に行きたいなー。ボディ族はジンカからもう少し先に行けば見に行けたんだけど、だんだん民族も見飽きて来て「もういいや!」ってなっちゃって。オモ族はエチオピアを抜けて後からその存在を知って。
自分で見たものではないから詳しくここでは書かないけど、気になる人は調べてみてね。そして是非見て来て欲しい☆
という訳でエチオピア南部の少数民族巡り徹底攻略でした!!
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コメント
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だいきさんこんばんわ。
ブログ、一週目と二週目、楽しく読ませていただきました。
そしてようやく最新の記事に追いついたのですが、
ちょうど日本ではISの紛争地域の人質事件で大騒ぎになっており、
1月21日から更新されていないというタイミングもあり、
実はひそかに心配していました。
更新されているのを見て、めちゃめちゃ安心しました ><
ほんとに良かったです!
新しい記事も楽しみにしています!
そうでしたか!心配して頂いてありがとうございます。
のんきにキリマンジャロ登山をしていました笑
Wi-Fiが安定しないので今後の更新も不定期になりますが、懲りずによろしくお願いします☆
え〜と…これは帰国後本にするつもり?笑
毎回すげえなぁと思って読んでます。
情報は細かいし、幅広いし、外人との距離が近いし
ブロガーというよりもはやライターだよね。
オレなら仕事じゃないかぎり絶対無理!
これからも期待してます。
あと、ブログで勝手に南京虫の背中写真使わせてもらったり
リンク貼ったりしてますが、見なかったことにしてください…
最近人気ブロガーの方と繋がりができたりして
まだ旅人気分が持続してます。
やっぱ旅は最高だね!
あ、誰かと思いましたよ~!コメントありがとうございます☆
本にする予定は特に無いですが、性格ですかね!
なにをやるにも、やるからには手抜きしたくないんですよね!
アフリカのブログの中で一番役に立つものにしたいです!
2016年位までは検索順位の上位をキープして、アフリカを縦断する旅人の役に立てればと!
写真はどうぞ使ってください☆リンクを頂けるのは嬉しい限りです☆
帰国したらまたビールでも☆